鉄ヲタ業務日報

大阪を起点に色々出掛けたりしているサラリーマンの撮影記録です。毎週水曜日+αでの更新を目指します。

2022年阪和線ダイヤ改正詳細

 さて、時刻表の発売もあり12月のプレスリリースでは分からなかったことや、もっと細かい部分が明らかに。

 

一応毎年恒例でもありますし、今回も時刻表の発売を記念して?書いていこうと思います。

 

 個人的には想像以上に真っ白にダイヤが塗り替えられていてビックリ。恐らく他サイトさんに比べれば雑にはなると思いますが、12月の記事を元にダイヤ改正の詳細について読み解いていこうと思います。

 

shuttle.hatenablog.com

 

 

〈目次〉

 

 

 

 

朝ラッシュ速達化(鳳→天王寺)

f:id:otori205shuttle:20220226194601j:plain   

今回一応ダイヤ改正で特に大きなポイントといえば朝ラッシュ列車の運行本数の削減。他線区の場合は純粋に本数が減らされ等間隔化され…程度の内容しかないのですが、阪和線の場合は少し勝手が異なります。

 

それは改正記事でも触れた際にも書いてあるのですが、当該時間帯の特急の所要時間が8分縮むということでも何となく察することが出来るポイント。

 

差がくっきり出そうなので、鳳駅7時~8時30分発の列車の天王寺までの所要時間をグラフ化しました。

 

f:id:otori205shuttle:20220226190820j:plain

まずは現状の所要時間

列車本数の詰まる7時30分~8時ごろまでの所要時間が軒並み20分越え、最大25分掛かる列車が発生しています。

 

参考までにデータイム区間快速の同一区間の所要時間は14分

無待避の早朝時間帯の各駅停車の所要時間が28分

 

 

 

いかにトロトロ走っているのが分かるかと思うのですが

 

 

 

 

f:id:otori205shuttle:20220226191238j:plain

それが新ダイヤの場合はほぼすべての列車が20分切り。最大所要時間が21分に。

 

 

列車の密度が減ったからこそ可能になったという訳です。当然プレスにも上がっている通り各駅停車の本数は維持したうえでこういう改善が出来たのは凄いですよね。

 

 

但し直通快速も無印の快速も鳳始発の快速もかなりランダムで接続。

 

ただでさえ鳳時点でいっぱいいっぱいの直通加速でも、堺市で津久野上野芝百舌鳥の利用者がドバっと乗ることになるので混雑率の悪化の懸念はあります。

 

 

というか恐らくほぼ確実に悪化するでしょう。

 

 

 

 

区間快速大増発

f:id:otori205shuttle:20220226191738j:plain

区間快速関連に関して注目されていたのは熊取止の列車が多数発生する事であって、運転本数に関してはあまり注目されていなかった印象ですが、想像以上に大増発。

 

≪運転時間≫

 

平日下り(天王寺基準)

11時4分~15時49分→8時35分~17時22分

土休日下り

11時4分~15時49分→9時6分~17時5分

 

 

いや増えすぎだろおい…熊取行とか日根野行とかわりとどうでもよくなるレベルです。

 

尚現状増発される時間帯は鳳で普通列車と連絡する4両快速というパターンがほぼ。つまり快速列車と普通列車が鳳以南で統合されるという形になります。なので原則として普通列車に関しては鳳で折り返し。鳳行と区間快速はほぼ=の関係です。

 

 

実際各駅停車は鳳以南午前中はアおよそスカスカですからね…。ただ夕方に関しては大丈夫なのか?と気になるポイントもありますね。

 

上りで17時以降に天王寺に到着して折り返し快速として下る運用もあると思うのですが、それ6両ですよね?流石に?

 

また17時以降に区間快速が走るという事で、駅によっては区間快速バルブという終電時代に一部地域の人が出来た撮影が冬季限定で手軽に可能となります。

 

 

 

 

夕ラッシュ普通列車等間隔運転へ(15分間隔)

これは個人的には平日は良、休日は…という感想が出る改正ポイント

 

f:id:otori205shuttle:20220226192720j:plain

天王寺基準で現状の時刻表と新時刻表を打ち出してみました。

 

太字が堺市普通列車に乗り換えられるパターン。斜字は堺市普通列車に乗り換えられるが5分以上待たされるパターン。囲ってあるのが上野芝で5分以上待避するパターン。

 

実際に確認してみると旧ダイヤはもうランダムで滅茶苦茶。休日は歯抜けで余計に酷い。Yahoo!乗換検索が友達みたいなぶっちゃけ快速通過駅泣かせな時刻表でした。

 

 

それが今回のダイヤでは平日に関しては、天王寺始発の快速にさえのれば必ずちゃんとした乗り換えが約束されるという非常に分かりやすい時刻表に変更されました。

 

しかし休日に目を向けると快速の半分が抜けるダイヤなので30分に1回はちゃんと乗り換えが可能。残りは直通系の快速に乗車して堺市で10分待って上野芝で5分以上待避というダイヤとなりました。

 

 

f:id:otori205shuttle:20220226195755j:plain

これに関しては普通列車の接続パターンがかなり綺麗になったというのが最大の利点。

 

一方で快速との連絡となる、津久野百舌鳥上野芝富木北信太信太山の各駅に関しては休日に泣きを見ると。

 

尚この接続パターンでは東貝塚和泉橋本東佐野も泣きを見ることになると見せかけて、東岸和田では普通列車が快速→特急→関空の順で3本待避をすることになるのでダメージは一切受けないのです。

 

遠近分離を意識した結果そうなったのでしょうが、そうなら休日の歯抜けはどうなのよ…と思ってしまいますよね。ちなみに大半が熊取止です。

 

 

 

 

快速和歌山行。夜間限定に

f:id:otori205shuttle:20220226200951j:plain

そういえば改正記事でも触れず、今回も最終確認まですっかり忘れていたのですが和歌山始終着の快速がもう絶滅寸前なレベルになります。

 

日根野以南で8両編成の車両が走るという個人的にはわりと当たり前だと思っていた風景も次の改正でいよいよ。日根野以北も含めて、日がある時間帯の快速和歌山に関してはこれにて全滅ですからね。こわ…

 

 

 

 

結び

f:id:otori205shuttle:20220226201034j:plain

今回の阪和線ではそこまでレアな種別が出来たとか行先が凄いとかそういう事はあまり薄かったのですが、ダイヤ面であまりにも変わりすぎ。

 

綺麗にはなりましたが、その弊害も必ず出るだろうなぁ…と思える変更となりました。

 

いくら客が減ったからといって恒久的に本当に客が減ったのかは個人的には疑問ですが、まぁJRも経営アレだとか言ってますし、普通に都市部に引っ越す人とかマイカー通勤とかも増えそうですしね。

 

それがウイルスによるものなのか本数が減ったことによるものなのかは今分かる話でもないですし、数年後に私鉄と比較すりゃなんとなくわかるんじゃないかなぁと思います。但し前提として私鉄の本数が現状維持された時の場合に限ります。実際京阪はデータイムばっさりですしね。

 

しかし夕方に関しては本当に惜しい…でも増やす意思は確実にないでしょうしこれ以外に適正なダイヤって多分ないんですよね。流石にしょうがないのでしょう。

 

 

 

実際の改正にあたって運用面での大幅な変更はあるでしょうし、流石にこうなったら6両編成の車両も普通列車だけでは…

 

 

では以上です。

 

他線区に関しては他サイトや時刻表で解析してみると良いでしょうね。阪和線に関してもここはかなり雑な見方をしているので間違いや理解不足も多々あると思われ。

 

 

鉄道コム

 

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村